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AI時代の通関士は存在するのか?

日曜日だというのに通関に興味のない人にはどーでもいいことを誰にも頼まれていないのにクソ田舎で酒を呑みながら勝手に独りで考えて暇を潰している無名の男である私が考える『AI時代の通関士は存在するのか』

私の考えは『少し存在する。』である。

理由

①通関士は通関士の審査を要する通関書類を審査することができなければならない。

②そしてその審査をさせる義務は通関業者

③審査が終了した通関書類を元に申告等をすることを通関手続といい

④通関手続は通関業者の名前で行う。

⑤検査の立ち会いは通関業者に通知され、通関業者又はその従業者が立ち会う。

ここまででいうと通関士の独占的業務は『審査を要する限定された一部の通関書類を審査すること』だけになっている。

⑥そもそも通関書類は誰が作るのか?

それは通関業者の名前で作るのである。通関士の独占業務ではない。

通関書類の作成もAIで行うことができるということを考えるより先に、本質的に『審査業務』を無くすことができると考える。これは通関士に限られたことではなく、ラインの税関職員の審査業務も同じ。 審査業務は論理構成が出来上がった通関書類をデータで紐づけるだけだからAI以前の問題かもしれない。

審査業務がAI審査に置き換えられるのなら、本質的な意味での通関士やライン税関職員は必要ないのではないか。体調不良、ストレス、注意散漫等の特質を持つ人間にあえて審査をさせてAI審査以上の効果を継続的に期待するのは難しいと考えるからである。

⑦抵抗勢力は誰になるのか?

通関士、ライン税関職員 が考えられる。

まず、通関業者は抵抗勢力にはならないと思う。

通関士を雇う人件費、人員確保、費用対効果がAI審査で改善ができると考えるからである。要するにAI審査のほうがコストが安くていいと考えるからである。

通関士はどうか。

職を奪われるかもしれない通関士達が束になって抵抗勢力になることができるだろうか。資格知名度もない、SNSで発信することも少ない、通関士は書類作成審査だけって思い込んでいる人達が束になっても抵抗勢力になるとは考えずらい。

ライン税関職員はどうか。

税関は現在人手不足でもあり、ライン税関職員たちは配置転換されたとしても別に職が奪われるわけではないから抵抗勢力にはならないと考える。

⑧ほかの抵抗勢力は?

通関業連合会?う~ん?

通関士が無くなって困る人が他にいるのだろうか。 通関書類は通関士でなくても、従業者で通関書類を作成したい人、作成できる人に任せて、審査はAI審査をし、通関業者の名で申告、必要な検査を税関職員が通関業者の立ち会いのもとで行えば通関士は要らないのである。

⑨条文上は『通関士の審査(人工知能による審査を含む。)をさせなければならない。』的な義務を通関業者に課し、通関士を置いてもいいし、置かなくてもAI審査体制が整っていればOK的なものになるかもしれない。

これまでの理由が『AI時代の通関士は少し存在する。』という私の考えである。

そしてその少し存在する中の一人に私はいるはずである。

なぜならば通関業者である私が、通関士である私を解雇する可能性はほぼほぼないし、自分の意思で通関士になり続けることが今後も可能であるからである。


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